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木造建築の構造設計における最新技術

中大規模木造構造設計技術ソリューション

 

中大規模木造の需要が近年ますます高まっています。

背景には、脱炭素社会への移行やESG投資、建設コストの見直し、そして地域材の活用など、さまざまな要因があります。

これに伴い、非住宅分野における木造建築の可能性が広がっている一方で、構造設計に対する課題も増しています。

 

特に、大スパンや大空間への対応、耐震性の確保、コストと性能のバランスなど、中大規模木造には特有の構造的な難しさがあります。

構造設計は、建物の安全性・耐久性を左右する非常に重要な要素です。

木造においては、鉄骨造やRC造とは異なる特性があるため、木材の構造性能を熟知した上での設計が不可欠です。

 

そうした中、木構造メーカーであるウッドリンクでは、設計段階から建築実務者を支援する「構造計算ソリューション」を展開し、構造設計の効率化・高度化をサポートしています。

 

構造計算ソリューション

本記事では、まず構造設計とは何か、その基本的な役割と考え方を整理し、次に木造における構造設計における技術的なポイントを詳しく解説します。

そして中大規模木造での課題にどのようなソリューションがあるのかについても紹介します。

さらに、ウッドリンクが提供する「構造計算ソリューション」の強みと実績を通じて、設計者・建築関係者にとっての実務的なメリットもお伝えします。

これから中大規模木造に取り組もうとする建築士・設計担当者、あるいはプロジェクトを推進する事業者にとって、本記事が構造設計の方向性を定める一助となれば幸いです。

 

木造化

中大規模木造における構造設計の重要性

中大規模木造の建築が広がるなかで、構造設計の重要性はますます高まっています。

 

従来、木造は戸建住宅などの小規模建築物に用いられるイメージが強く、大規模な建築には不向きとされてきました。

 

しかし、現在では構造技術の進化により、非住宅分野においても木造が選ばれるケースが増加しています。

 

例えば、福祉施設・保育施設・店舗・事務所・工場・倉庫など、地域に根差した建築物で木造が注目され、実際に多くのプロジェクトが進行しています。

 

こうした背景の中で、構造設計が果たす役割は極めて大きくなっています。

 

なぜなら、中大規模の木造建築物では、建物の安全性や耐久性、法的基準のクリアはもちろんのこと、コストバランスや工期、さらには意匠性と構造の調和まで、設計段階で検討すべき事項が多岐にわたるためです。

 

特に、建築主や事業者が意図する空間利用(例:大空間・大開口)と、構造的な制約とのバランスを取るには、初期段階から構造設計の視点を取り入れることが不可欠です。

 

構造設計が後回しになることで、「法的な壁に直面して設計変更が必要になる」「意匠との整合性が取れずに調整が長引く」「構造材の供給が間に合わない」といった問題が発生することもあります。

 

したがって、中大規模木造に取り組む際には、設計の出発点から構造設計者や木構造メーカーとの協業体制を構築し、スムーズかつ安全な建築計画を進めることが成功のカギとなります。

非住宅建築での構造設計の役割

非住宅分野における木造建築では、構造設計が従来以上に多様な役割を担っています。

 

住宅とは異なり、不特定多数の利用者が出入りする施設、長時間稼働する商業施設や工場などでは、安全性・耐震性・耐久性が極めて重要です。

 

さらに、防火・避難計画、動線計画など、構造設計の影響が直接建築全体の質に関わってくるため、早期段階からの関与が求められます。

 

具体的には、下記のような設計要件を構造面からサポートすることが構造設計者の主な役割です。

・建物の規模と用途に応じた構造形式の選定
・耐震性・耐風性・積雪荷重への対応
・準耐火構造・耐火構造への対応
・法規(建築基準法・関連の基準)に基づく仕様確認
・大空間や吹き抜け、大スパンへの対応計画
・意匠設計・設備設計との整合性

 

非住宅建築では意匠の自由度も重視されますが、同時に「構造の自由度」を高めることが重要です。

 

構造設計は、単に強度を担保するだけでなく、計画の初期から建築主・設計者のニーズをくみ取り、構造面からその実現をサポートする“パートナー”であるべきです。

構造設計と建築計画の関係性

中大規模木造の計画において、構造設計と建築計画は切っても切り離せない関係にあります。

 

意匠設計が「空間をどう使うか」を考えるのに対し、構造設計は「その空間をどう支えるか」を考えます。

 

意匠と構造のバランスこそが、最終的な建築の質を左右する大きな要素となるのです。

 

特に中大規模木造では、「柱をどこに立てるか」「梁をどう通すか」「どこまでスパンを飛ばせるか」「屋根形状に合わせた構造の工夫」など、意匠と構造が互いに影響し合います。

 

ここで両者が協調して設計を進めることができれば、機能性・安全性・コストパフォーマンスに優れた建物を実現できます。

 

一方で、構造設計が後回しになると、意匠上の要望に構造が対応しきれず、「仕方なく梁せいを大きくする」「柱の本数を増やす」「コストが跳ね上がる」といった設計変更を招きかねません。

 

また、建築計画においては用途に応じた耐荷重や耐火性能が求められますが、それを支えるのが構造の計画です。

 

例えば、福祉施設のような多くの人が利用する建物では、避難計画や地震時の安全確保が重要であり、耐力壁の配置や水平構面の構造計画が必要不可欠です。

 

さらに、倉庫や工場など荷重のかかる施設では、積載荷重や機械荷重に耐えうる構造設計が求められます。

 

ウッドリンクのような木構造メーカーでは、建築主や設計事務所とともに、計画初期から構造面の検討を行うことで、設計全体の整合性を図りながらプロジェクトを推進する支援体制を整えています。

 

構造と意匠が最適に融合した建物は、ユーザーにとっても使いやすく、安全で、かつ美しい空間となります。

中大規模木造で構造設計が難しい理由

中大規模木造の構造設計が難しい理由は、大きく分けて以下の3点に集約されます。

 

1.「スパン・荷重・法規制への対応」

中大規模木造では、大空間を確保するために大スパンの構造が求められます。

 

しかし木材には、鉄骨やRCに比べてヤング係数(剛性)が小さく、たわみや変形が生じやすい性質があります。

 

そのため、梁せいや材種、接合部の工夫が不可欠であり、場合によってはトラス構造や張弦梁などの採用が必要になります。

 

また、建築基準法に基づく耐火要件(準耐火構造や耐火構造)、構造計算など、満たすべき基準が増えることも設計の難易度を上げる要因です。

 

2.「構造と意匠の両立」

設計者や建築主が望む空間デザインや機能配置を実現しながら、安全性と合理性のある構造を成り立たせる必要があります。

 

特に、開放的な空間をつくりたいというニーズが高い施設では、柱の本数を減らす方向に向かいがちです。

 

そこに無理が生じると、構造が複雑化し、コスト増や施工性の悪化を招くリスクが高まります。

 

3.「施工との連携不足」

構造設計と施工者との情報共有が不足していると、設計図と実際の納まりが合わず、施工時にトラブルが発生することがあります。

 

特に木造では、構造材の加工精度や施工手順が耐震性能に直結するため、構造設計段階から施工性を考慮することが重要です。

 

このように、中大規模木造では多様な制約条件の中で最適解を導き出す構造設計が求められます。

 

ウッドリンクでは、これらの課題を一つずつ解決するための構造技術やノウハウを蓄積しており、建築実務者の心強いパートナーとして設計初期から支援を行っています。

 

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中大規模木造の構造設計の基本と特徴

木造建築における構造設計は、他の構造種別(RC造やS造)とは異なる独自の視点と技術が求められます。

 

特に中大規模木造では、使用する木材の特性や接合部の構成、さらには工法の選定までが建物全体の性能に直結するため、構造設計の重要性は一層高まります。

 

木材は軽量で加工性に優れ、地震時の揺れにも比較的有利な特性を持ちますが、その反面、強度にバラつきがあることや、防火・防腐性能への配慮が不可欠です。

 

また、木造特有の「軸組構法」や「ラーメン構造」など、適用される工法によって構造計算や設計方針も異なります。

 

ここではまず、構造設計の基礎を押さえつつ、木造が持つ特性や設計上のポイントについて解説します。

構造設計とは何か?基礎から解説

構造設計とは、建築物が安全に建ち、想定される荷重(地震・風・雪など)に耐えられるように構造を設計する工程です。

 

建物の骨組みをデザインするとも言えるこの工程は、「建築基準法」に定められた安全基準を満たしつつ、使用環境に最適な構造体を計画する役割を担っています。

 

住宅規模では一般に簡易な仕様でも対応可能ですが、中大規模木造になると、より高度な判断が求められます。

 

木構造では、梁・柱・筋違いなどの配置だけでなく、接合部や基礎との関係性、さらには材料の強度なども計算対象に含まれます。

 

構造設計者は、こうした条件をクリアしつつ、コストや意匠性、工期への配慮も求められるため、まさに“全体最適”を図る技術者です。

木構造の特性とそのメリット

木構造の最大の特徴は、軽量で高強度、かつ加工性が高いという点です。

 

木材は引張・圧縮に対して優れた性能を持ち、一定の条件下ではRCや鉄骨に匹敵する耐力を発揮します。

 

また、乾燥や接着などの処理を施すことで、品質を安定させた「構造用集成材」や「LVL(単板積層材)」などが使用されるケースも多くなっています。

 

さらに、木造は環境負荷の少ない材料であり、カーボンストック効果や再生可能資源としての評価も高まっています。

 

構造的には「短工期」や「地震時の揺れの軽減」などの利点があり、施工性にも優れています。

 

ただし、長期的な耐久性や防火性能を確保するためには、設計段階からの対策が不可欠です。

 

これらの特性を理解し、構造計画に反映させることが、質の高い中大規模木造をつくるための鍵となります。

耐震性を高める設計手法

耐震性は木造建築において最も重要な設計要素の一つです。

 

特に中大規模木造では、地震時の水平力に耐えうる「耐力壁」や「水平構面」の構成が求められます。

 

構造用合板による面材による耐力壁や、構造用集成材を用いたラーメン構造、さらに接合部に金物を多用した構法など、耐震性能を高める技術が活用されています。

 

耐力壁のバランス配置や、柱脚・柱頭の金物接合による剛性確保も、設計段階での重要なポイントです。

 

ウッドリンクでは、こうした構造要素を反映した設計支援を通じて、実用性と安全性を両立する木造建築をサポートしています。

 

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中大規模木造における構造計算の重要ポイント

木造 大スパン

中大規模木造に求められる構造技術

中大規模木造では、一般的な木造住宅とは異なる構造的課題に対応するため、高度な構造技術が求められます。

 

特に大スパン、高天井、大空間などの設計ニーズがある場合、それに対応する構造形式や部材の選定が建物全体の安全性・機能性を左右します。

 

さらに、耐震性の確保、材料の安定供給、施工性の担保といった要素も複雑に絡み合い、設計者にとってはバランスの取れた構造提案が不可欠です。

 

近年では、構造解析に基づいた高精度な構法や、トラス、張弦梁などの技術を活用することで、これまで難しかった木造での大空間建築が現実のものとなってきました。

 

ここでは、そうした中大規模木造を実現するための具体的な構造技術とその役割について見ていきます。

大空間・大スパンへ対応する技術

中大規模木造でよく求められるのが、柱の少ない大空間の確保です。

 

例えば、保育園のホール、店舗の売り場、工場の作業エリアなどでは、大スパンを飛ばす構造が必要となります。

 

木造でこれを実現するには、通常の梁材ではなく、トラス構造や張弦梁(ケーブルやロッドで引っ張る構造)を用いる方法が有効です。

 

また、構造用集成材やLVLを用いた大断面梁を活用することで、たわみや振動に対する性能も向上します。

 

これらの部材は工場でプレカットされるため、現場での精度も高く、施工時間の短縮にもつながります。

 

ウッドリンクでは、大スパン対応の実績を数多く持ち、物件の規模や用途に応じた最適な部材と構法の提案を行っています。

自由度と安全性を両立する構造設計とは

建築主が求める意匠的な自由度と、構造的な安全性を両立することは、設計者にとって大きな課題です。

 

中大規模木造においては、開放感のある空間や個性的なデザインと、耐震性・耐久性の確保を同時に満たさなければなりません。

 

これを実現するためには、構造計算を前提にした合理的なプランニングが不可欠です。

 

具体的には、構造フレームのバランス配置、耐力壁や水平構面の最適化、梁材の選定、接合部の詳細設計などが挙げられます。

 

こうした設計を意匠と並行して検討することで、構造的な制約に縛られない柔軟な空間づくりが可能になります。

 

ウッドリンクは、設計者の意図を尊重しつつ、構造面で実現可能な提案を行う“伴走型の実務支援”を提供しています。

 

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大スパン構造ソリューション

構造計算

ウッドリンクの構造計算ソリューション

中大規模木造において、構造設計は単なる「安全性の確保」にとどまりません。

 

意匠・性能・コスト・工期といった複雑な要素を総合的に調整し、プロジェクトを成功へ導く「設計マネジメント」の一環といえます。

 

こうしたニーズに応えるべく、ウッドリンクでは建築実務者を支援する構造計算ソリューションを提供しています。

 

ウッドリンクの強みは、木材販売の枠を超えた“構造設計支援のプロフェッショナル”であることです。

 

計画初期の段階から構造計画に関与し、設計者・建築主・施工者と連携しながら、課題解決型の提案を実施します。

 

単なる部材の供給ではなく、「どうすれば設計意図を実現しつつ、構造的にも安全かつ合理的な建物をつくれるか?」という視点から、実務に即したソリューションを展開しています。

設計段階から支援する技術力

ウッドリンクの構造計算ソリューションは、設計初期段階からの支援体制が最大の特長です。

 

建築主や設計者からの相談に対し、構造計画・構造形式の検討・構造計算の対応・部材の選定・納まり設計まで一貫してサポートします。

 

これにより、設計の自由度を確保しつつ、安全性やコスト面でも納得のいく建築が可能になります。

 

例えば、意匠的に開放感のある空間が求められる施設では、大断面集成材やトラス構造、張弦梁の活用など、複数の構造形式を比較・提案します。

 

設計の初期段階から構造の方向性が明確になることで、設計の後戻りやコストの予測不可能性を減らし、スムーズなプロジェクト進行につながります。

コスト・工期・性能の最適化

中大規模木造では「コストと性能のバランス」「工期短縮」「資材調達の安定化」など、複数の要素を同時に最適化することが求められます。

 

ウッドリンクでは、構造設計の段階から「現実的なコスト感覚のある構造案」を提示することで、予算内で最大の性能を発揮する設計を目指しています。

 

たとえば、過剰な設計を避けた部材断面の見直し、現場での施工効率を考慮した納まりの設計、規格材の活用による資材調達の安定化など、設計と調達の両面で実務的な視点を重視しています。

 

また、施工者との連携によってプレカット加工や納品スケジュールの調整を行い、現場の工期管理にも寄与しています。

多様なプロジェクトでの実績紹介

ウッドリンクは、福祉施設・保育施設・クリニック・店舗・工場・倉庫など、多様な非住宅木造での構造設計支援の実績を持ちます。

 

プロジェクトの規模や用途、地域特性に応じて柔軟に対応しており、設計者・施工者からの信頼も厚いパートナーとして評価されています。

 

たとえば、積雪地域での耐雪構造を考慮した倉庫、開放感が重視される保育園ホールなど、それぞれの用途に最適な構造提案を行ってきました。

 

これらの経験をもとに、ウッドリンクでは“実務に強い構造設計パートナー”として、今後も中大規模木造の普及と品質向上に貢献していきます。

 

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中・⼤型⽊造倉庫における構造設計のポイント

木造化

中大規模木造の構造設計を成功させるポイント

中大規模木造のプロジェクトを成功に導く鍵は、「設計段階からの戦略的な構造設計」にあります。

 

特に構造の自由度と安全性、コスト・工期、法的制限のバランスをとるには、関係者が早い段階で共通認識を持ち、連携体制を築くことが欠かせません。

 

また、木造ならではの特性や技術を理解し、信頼できる木構造メーカーとの協働を図ることで、設計上のトラブルを未然に防ぎ、品質の高い建物づくりが実現できます。

 

ウッドリンクでは、こうした構造設計上の成功ポイントを体系化し、建築実務者にとってわかりやすく、実行しやすいかたちで提供しています。

 

ここでは、特に重要な3つの成功要因──「早期の構造検討」「チームによる協業」「木構造メーカーとの連携」について解説します。

早期の設計段階からの構造検討

構造設計をプロジェクト初期から検討することは、設計の自由度を保ちながら性能やコストを最適化するうえで極めて重要です。

 

特に中大規模木造では、意匠設計との整合性や、耐震・耐火・積雪などの条件に応じた構造形式の選定が複雑になるため、後工程での修正は大きな負担になります。

 

たとえば、計画段階でスパンや開口寸法、使用材料などを把握し、構造的に成立する案を構築しておくことで、後の意匠変更やコスト調整が最小限に抑えられます。

 

ウッドリンクでは、計画段階から建築主・設計事務所と協働し、基本計画の段階で構造的な目安や技術的選択肢を提示することにより、トラブルのない設計進行をサポートしています。

パートナーとの協業体制の構築

中大規模木造では、設計者・構造設計者・施工者・メーカーが連携し、ひとつのチームとして動くことが重要です。

 

情報が分断されてしまうと、「設計で意図した納まりが現場で再現できない」「現場の施工条件が設計に反映されていない」などのミスや手戻りにつながりかねません。

 

そのためには、共通の図面・情報プラットフォームの活用、定例打ち合わせでの相互確認、各工程でのフィードバック共有などが不可欠です。

 

ウッドリンクでは、建築実務者や施工者との密なコミュニケーションを重視し、必要に応じてVE提案や部材変更など柔軟に対応します。

 

プロジェクト全体の品質とスピードを担保する「協業型の構造設計支援」を強みとしています。

木構造メーカーとの連携によるメリット

木造に関する高度な構造設計を行うには、木材の特性や加工技術に精通した木構造メーカーとの連携が非常に有効です。

 

部材供給だけでなく、設計・施工・納品までをトータルで理解しているパートナーが加わることで、設計精度や現場対応力が格段に向上します。

 

ウッドリンクは、構造設計の提案から構造計算、プレカット、納品、施工支援までを一括して対応できる体制を整えており、設計者にとって「相談できる技術パートナー」として機能します。

 

これにより、プロジェクト全体の見通しが立ちやすくなり、関係者間の意思決定も迅速に行うことができます。

 

木造の可能性を最大限に引き出すには、こうした実務に即したパートナーシップが欠かせません。

 

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ウッドリンクの木造化・木質化事例

トラス工法

まとめ

中大規模木造建築の分野は、今まさに大きな転換期を迎えています。

 

カーボンニュートラルやESG投資の流れ、国や自治体による木造化・木質化支援策、さらにはRC造やS造に比べて短工期・低コストで実現可能な利点などにより、非住宅木造のニーズは年々拡大しています。

 

その一方で、木造という構造体には独自の技術的ハードルが存在し、安全性・耐久性・意匠性・コスト性を同時に実現するためには、高度な構造設計力が必要不可欠です。

 

特に中大規模木造においては、大スパン・大空間・耐火性能などの課題をクリアしながら、建築主や設計者の意図を形にするために、早期段階からの構造設計と、信頼できるパートナーとの連携が欠かせません。

 

その点において、ウッドリンクが提供する「構造計算ソリューション」は、木材供給にとどまらず、設計・構造・施工の橋渡しとなる実務的な提案力が特長です。

 

建築主や設計事務所の意図を深く理解し、プロジェクト初期から関与してくれるからこそ、無駄な手戻りがなく、安心して計画を前に進めることができます。

 

また、高度な構造技術を取り入れることで、意匠と性能の両立を図り、自由度の高い木造建築を実現することが可能です。

 

中大規模木造は、今後の建築分野における大きな可能性を秘めています。

 

その成功の鍵は、「構造設計をどのように位置づけるか」「どんなパートナーと協働するか」にかかっています。

 

ウッドリンクは、単なる木材の供給業者ではなく、設計者・施工者の視点に立った“構造設計のパートナー”として、建築実務をサポートし、木造建築の未来をともに切り開いていきます。

 

これから中大規模木造に取り組もうとする建築士・設計者・事業者の皆さまにとって、本記事が一歩踏み出すための実務的なヒントとなれば幸いです。

 

ぜひ、構造設計の段階からウッドリンクのソリューションをご活用いただき、安心・安全・高品質な木造建築を実現してください。

ウッドリンク

中大規模木造にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

ウッドリンク中大規模木造の頼れるパートナー

 

ウッドリンクを一言で言えば、「木造建築の構造体メーカー」です。

 

ウッドリンクでは阪神大震災を機に構造体の独自開発をスタートし、耐震性と断熱性に優れた高品質軸組パネル「プレウォール工法」を開発しました。

 

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現場加工ではなく、プレカットと呼ばれる工場加工を行うことで、品質の安定した高精度な構造体を提供することができます。

 

降雪地帯で湿度の高い、北陸の気候に適した「プレウォール工法」。

 

その高い信頼性が支持され、ウッドリンクは構造体メーカーとして北陸No.1シェアの実績があり、倉庫や店舗、高齢者施設などの非住宅の用途にも多くの実績があります。

 

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