オフィス木質化の効果と注目される理由を徹底解説
現代のオフィス空間において、木質化は単なるデザインの一部ではなく、企業価値を高める重要な要素となっています。
オフィス木質化は、環境負荷の軽減、従業員の快適性向上、生産性向上など、さまざまなメリットを提供します。
特に非住宅建築物の木造化・木質化が進む中で、ウッドリンクのソリューションは中大規模木造オフィスに最適な選択肢として注目されています。
本記事では、オフィス木質化の効果や注目される理由、事例、さらには木質化を進める際のポイントについて詳しく解説します。
このコラムでわかること
- オフィス木質化とは?その基本と定義
- 木質化の基本概念とオフィスへの適用
- 内装木質化と構造木質化の違い
- 木質化が求められる現代の背景
- オフィス木質化が注目される理由
- 環境負荷軽減とサステナビリティへの貢献
- 社員の生産性と快適性向上
- 企業イメージとブランディング効果
- オフィス木質化の具体的な効果
- 空間デザインへの影響と心理的効果
- 温熱環境と省エネ効果
- 防音・調湿など機能的メリット
- オフィス木質化の事例:ウッドリンクの実績
- オフィス木質化の事例:CLTと大断面集成材の大空間
- オフィス木質化の事例:木のぬくもりを五感で感じるラウンジ
- オフィス木質化の事例:SketchLab
- オフィス木質化を進める際のポイントと注意点
- 設計段階での考慮すべきポイント
- 材料選定とコスト管理の重要性
- 維持管理と長期的な効果の確保
- まとめ
- 中大規模木造にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

オフィス木質化とは?その基本と定義
オフィス木質化は、単なるデザインの改善にとどまらず、企業の持続可能性、従業員の生産性、環境配慮といった多角的な価値をもたらします。
木質化の基本概念とオフィスへの適用
木質化とは、木材や木質系素材を使用して空間のデザインや構造を形成する手法です。
オフィスにおいては、壁面や天井、床材、さらには家具や内装仕上げ材として木材を活用することで、自然な温かみや視覚的な心地よさを演出します。
加えて、構造部材として使用する場合は、建物自体の耐久性や断熱性、耐震性の向上にも寄与します。
木質化は単なるデザインの美しさだけでなく、快適な職場環境の創出、環境負荷の低減、そして企業のサステナビリティへの貢献といった多面的な効果をもたらします。
内装木質化と構造木質化の違い
内装木質化は、オフィス内の壁、天井、床、パーティション、家具などの仕上げ材として木材を使用することで、自然な質感と暖かみのあるデザインを実現します。
特に木材特有の温もりや触感は、視覚的および心理的なリラックス効果を生み、快適な作業環境を提供します。
一方、構造木質化は建物の骨組み部分に木材を使用することを指し、構造用集成材やCLT(クロス・ラミネーテッド・ティンバー)などが活用されます。
これにより、環境負荷の軽減にも寄与します。
木質化が求められる現代の背景
現代社会では、気候変動への対策として脱炭素化が急務となっており、建築分野でもサステナブルな素材選びが重要視されています。
木材は再生可能な資源であり、成長過程で二酸化炭素を吸収するカーボンニュートラルな素材として注目されています。
また、オフィス環境においては、社員の健康と福祉が重視され、木質化によるストレス軽減や生産性向上の効果が求められています。
さらに、企業のブランドイメージ向上やCSR活動の一環としても、環境に配慮したオフィスデザインが評価される時代となっています。
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オフィス木質化が注目される理由
現代のオフィス空間では、単にデスクや会議室を配置するだけではなく、「そこで働く人々の生産性や快適性、さらに企業としての社会的責任やブランド価値をいかに高めるか」という視点が重視されるようになってきました。
そこで注目を集めるのが「オフィス木質化」です。
木材は空間に自然のあたたかみや落ち着きをもたらすだけでなく、環境面や健康面など多角的なメリットを提供する素材として、国内外で再評価が進んでいます。
環境負荷軽減とサステナビリティへの貢献
近年の企業活動においては、脱炭素社会やESG投資など、環境負荷低減と持続可能な社会づくりへの取り組みが不可欠となっています。
そこで木質化が果たす役割として、大きく以下のような点が挙げられます。
1.カーボンストック効果
木材は成長過程で大気中のCO₂を吸収・固定し、建築素材として利用されるあいだはその炭素を長期間貯蔵し続けます。鉄やコンクリートなどに比べて製造時のエネルギー消費が少なく、ライフサイクル全体を通じてCO₂排出量を抑制できるのが特徴です。
2.再生可能資源の活用
適切に管理された森林からの木材利用は、枯渇する化石資源や希少金属とは異なり、再生可能な資源を循環させて使う形となります。森林を適度に伐採・再植林することで、森林の健全性や防災機能を維持することにもつながり、持続可能な森づくりと地域経済の活性化を同時に実現できます。
3.グリーン調達や認証制度への対応
企業のCSRやSDGsへの取り組みが求められる昨今、オフィス建築やリニューアル時にFSCやPEFCなどの森林認証材を使うことで、より強いサステナビリティのアピールが可能です。木質化そのものが地球環境への配慮を示す“可視化されたメッセージ”となり、社内外からの評価向上につながります。
このように、木質化はオフィス空間の環境負荷を低減すると同時に、企業のサステナブルな姿勢を明確に示す効果的な手段といえます。
社員の生産性と快適性向上
オフィス木質化が企業に歓迎される理由の一つとして、働く人々の生産性や健康、メンタル面の向上が挙げられます。
近年の研究では、自然素材に囲まれた空間で過ごすことが人間に多面的なポジティブ効果をもたらすことが明らかにされており、木質化はまさにその実践にあたります。
1.ストレス軽減とリラックス効果
木材がもつ温かみある風合いは、人間にリラックスを促すと言われています。従業員が心理的なストレスを軽減しやすい環境をつくる助けとなります。
2.集中力・創造性の向上
メンタル面で安定した状態を保ちやすいと、集中力や思考力が高まり、生産性向上やイノベーション創出に寄与しやすくなります。特にクリエイティブ職やエンジニアなど知的生産の多い部門では、木質化された空間がアイディアの活性化につながるとの声も多く聞かれます。
3.健康経営の推進
企業が「健康経営」を掲げ、従業員の健康保持・増進に力を入れるなかで、オフィス環境の整備は重要なテーマです。空気中の湿度を適度に保ちやすい木材は、乾燥や結露を緩和する可能性もあり、従業員の健康リスクを低減するうえでもプラスに働きます。また、自然素材が醸し出す安らぎの雰囲気は、コミュニケーションを円滑にし、チームワークを高める効果も期待できます。
このように木質化は、オフィスの物理的な居住性だけでなく、そこで働く人々の心身状態を良好に保ち、生産性を底上げするための重要な要素となっているのです。
企業イメージとブランディング効果
企業がオフィスを木質化することは、サステナブルで人間的な価値観を社内外にアピールする“ブランディング戦略”としても有効です。
1.対外的なアピールポイント
来客や取引先がオフィスを訪れた際、木質化された空間は「環境配慮」「人に優しい職場づくり」などの企業姿勢を視覚的に訴求できます。また、就職活動中の学生や中途採用希望者にとっても、“温かみのあるオフィス”は魅力的に映ることが多く、採用力向上にも寄与するでしょう。
2.社内コミュニケーション活性化
内装の変更やフリーアドレスデスクの導入など、オフィスレイアウトを一新する際に木質化を取り入れると、“組織文化を刷新する”というメッセージを同時に届けることができます。こうした変革は、従業員同士のコミュニケーションを活発化させ、新しい働き方への意識改革を促すきっかけにもなるのです。
3.ビジネスチャンスの拡大
環境意識の高い顧客やパートナー企業にとって、サステナブルな施設や取り組みを行っている企業は有力な取引先や提携相手となる可能性があります。木質化されたオフィスは、企業の価値観を体現する一種のショーケースとして機能し、ビジネスネットワークの拡大やブランド価値向上につながるでしょう。
SDGsやESG投資といった潮流が強まる現代において、単なる内装デザインではなく、中長期的な投資価値をもつ取り組みとして、国内外の企業から熱い視線が注がれているのです。
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オフィス木質化の具体的な効果
オフィス木質化は、単に「空間を木で飾る」というデザイン上の演出だけにとどまらず、環境面・機能面・心理面など多方面でプラスの効果をもたらします。
特に現代のオフィスでは、働く人々のパフォーマンスや健康、企業のブランド力向上といった観点から、空間づくりそのものが重要視されるようになってきました。
空間デザインへの影響と心理的効果
1、自然素材がもたらす心地よさとリラックス効果
木材がもつ独特の温かみや自然な木目は、人間の心理にポジティブな影響を与えるとされています。社員は、金属やコンクリートに囲まれた無機質な空間よりも、木質化された空間のほうが心身のリラックス度合いが高まりやすく、ストレスを軽減しやすい傾向にあります。これは、自然に触れることで、人間の本能的特性が作用していると考えられています。
2、視覚的アクセントと居心地の良さ
木を使った内装や家具は色合いが柔らかく、汎用性が高いのも特徴です。白やグレーを基調としたシンプルなデザインとも相性がよく、オフィス全体の印象を和らげながら程よいアクセントを加えられます。また、居心地の良い雰囲気づくりは社員のモチベーション向上だけでなく、来客や取引先に対して好印象を与え、ビジネスコミュニケーションを円滑にする要素にもなります。
3、社員のクリエイティビティとコミュニケーションの促進
木質空間には、穏やかな気分をもたらすだけでなく、思考を柔軟にしてアイデア創出をサポートする効果があるともいわれています。ブレインストーミングなどの場面で、硬い雰囲気がなくなり、発言しやすくなる心理的効果が期待できます。加えて、人が集まりやすく、話しやすい空気感が育まれるため、チームビルディングや社内コミュニケーションの活性化にもつながります。
温熱環境と省エネ効果
1、表面面温度の安定による“体感温度”向上
壁や床が金属やタイル仕上げの場合、肌が触れたときに“冷たさ”や“硬さ”を感じることが多いですが、木材は温度変化が緩やかで、表面温度が人肌に近いため、触れたときに“冷え”を感じにくいという利点があります。これにより、社員がデスク周りやミーティングスペースで過ごす際にも、快適に感じやすく、身体への負担が軽減される場合があります。
2、エネルギー消費削減とコストメリット
木質化による断熱効果で冷暖房の稼働時間や出力を抑えられれば、オフィスの電力消費量が削減され、結果的に光熱費の低減が期待できます。また、CO₂排出量の削減にも寄与し、環境負荷の少ないオフィスとしての評価が高まるため、企業のCSR活動やSDGsの取り組みとしてもプラスに働きます。
防音・調湿など機能的メリット
1、木材の吸音特性による騒音軽減
オープンスペースが多い近年のオフィスでは、打ち合わせや電話対応の声、OA機器の作動音などが重なり合い、騒音がストレス要因となりがちです。木材は多孔質構造により音を吸収し、反響を抑える効果が期待できます。壁・天井への木質パネルの使用や木製家具の導入は、防音性向上に役立ち、オフィス内の集中力や作業効率を高める一助となるでしょう。
2、湿度のコントロールによる健康と快適性
木材は“調湿作用”といって、空気中の湿度が高いときには湿気を吸い込み、乾燥しているときには内部の水分を放出する特性があります。これにより、オフィス空間の湿度をある程度均衡に保ちやすくなり、カビやダニの繁殖、静電気などのトラブルを防ぐ効果が期待できます。適度な湿度は、ウイルスの拡散を抑える観点からも望ましく、社員の健康維持に寄与します。
3、耐久性・メンテナンス性の向上
適切に選定・加工された木材を用いれば、耐久性が高く、かつ部分的な補修や交換がしやすいという利点があります。傷や汚れが目立ちにくいよう仕上げを施したり、摩耗部分だけをメンテナンスできるような設計にしておけば、経年劣化の味わいを楽しみつつ、長期間にわたって利用できるでしょう。こうした長寿命化の考え方は、コスト削減だけでなくサステナブルな資材利用にもつながります。
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オフィス木質化の事例:ウッドリンクの実績
オフィス空間の木質化に関するノウハウを豊富に持つウッドリンクでは、中規模から大規模、さらには多用途スペースを含むさまざまなプロジェクトを手がけ、数多くの成功事例を生み出してきました。
以下では、その中から代表的な3つの事例をご紹介します。

オフィス木質化の事例:CLTと大断面集成材の大空間
富山県射水市に建設された2階建ての事務所の事例で、主なポイントは下記です。
・事務所内部の木質化に積極的に取り組んでおり、木造化した構造材もすべて表して、室内にアクセントのあるデザインとしています。
・地域材を積極的に活用することで、建物に地元の風土を反映しつつ、環境負荷を軽減するサステナブルな取り組みを実現しています。
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オフィス木質化の事例:木のぬくもりを五感で感じるラウンジ
東京都江東区にある事務所の事例で、主なポイントは下記です。
・国産木材の活用と機能性の両立がコンセプトになっており、スギのルーバーとフリー板が採用されています。
・上質さや高級感をイメージしたゾーンでは、天井の存在感のあるルーバーが空間を自然に区切り、また天井が低くなることでより一層落ち着きのある空間になっています。
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国産材の流通促進&地域経済に貢献!木のぬくもりを五感で感じるラウンジ

オフィス木質化の事例:SketchLab
富山県富山市にある事務所の事例で、主なポイントは下記です。
・コワーキングスペースで使用するデスクの天板や造作家具にフリー板を使用しています。
・デスクの天板は三角形や台形にカットし、単体での使用だけではなく、並べ方次第で様々な形にレイアウトすることが可能です。
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オフィス木質化を進める際のポイントと注意点
オフィス空間を木質化する際には、デザイン性や快適性だけでなく、コストやメンテナンス、法規制など多角的な視点で検討を重ねる必要があります。
環境や生産性向上といった効果を十分に得るためには、プロジェクト初期段階の計画や設計が鍵を握ります。
設計段階での考慮すべきポイント
1.利用目的やオフィス規模の明確化
木質化と一口に言っても、企業によってオフィスの役割や規模、組織形態はさまざまです。受付や打ち合わせスペースを重点的に木質化したいのか、執務エリアや会議室にも広く導入したいのか、まずは利用目的や優先度を明確にしましょう。オフィス全体のゾーニングや動線計画と合わせて検討することで、無駄のない改装計画を立案できます。
2.法規制・建築基準との整合性
大規模オフィスや公共性の高い施設では、防火・耐火基準や衛生面の規制などが厳格に適用されます。壁や天井を木質化する際には、不燃認定を取得した素材や塗料が必要になる場合もあるため、早期に専門家へ相談し、設計内容との整合を図ることが欠かせません。
3.空調・照明・配線計画との連動
木材は断熱性や調湿性に優れる一方、内装材を変更すると空調や換気、照明の効率にも影響が出る可能性があります。また、壁面や天井を木質化した場合、OA配線や防災設備の設置方法も変わってくることがあります。設計段階で電気・空調設備との連携をきちんと行い、後から配線が露出したり工事がやり直しになるのを防ぐことが大切です。
4.施工方法と工期の計画
オフィスの営業や業務に支障をきたさないよう、施工期間の短縮や工程の段階的進行が求められます。プレカット技術やユニット化された木質パネルを採用することで、現場作業を効率化できる場合もあるので、設計者と施工業者が密に連携し、最適な施工方法を選択するとよいでしょう。
材料選定とコスト管理の重要性
1.国産材・輸入材の選択肢と品質管理
木質化に使用する木材は、国産スギやヒノキ、ホワイトウッド、集成材など多岐にわたります。それぞれコストや色味、強度・耐久性が異なるため、オフィスの使用条件やデザインコンセプトに合わせて最適な素材を選びましょう。特に調達量が多い場合には、安定供給と品質保証を得られるサプライチェーンの確立がポイントです。
2.不燃処理の必要性
大規模オフィスや防火地域に該当する建物では、不燃処理を施した木材が必要になるケースがあります。この処理は素材の風合いやコストにも影響するため、早い段階で仕様を固め、見積もりに反映させておくことが大切です。
3.費用対効果の見極め
木質化の範囲によって、施工費用や必要な資材コストが大きく変動します。材料費だけでなく、防火認定や品質検査、施工の手間、将来的なメンテナンス費用などをトータルで試算し、費用対効果を客観的に把握することが不可欠です。また、各種助成金や補助金の活用など、経済的メリットを最大化する方法も検討しましょう。
4.サステナブルな調達とCSR効果
カーボンニュートラルやSDGsを意識した企業イメージの向上を狙う場合には、森林認証材(FSCやPEFCなど)や地産地消の国産材を積極的に活用するのも有効です。調達コストは若干上がるかもしれませんが、その分CSR活動として広報できる付加価値も高まります。
維持管理と長期的な効果の確保
1.定期的なメンテナンス計画の策定
木材は傷がつきやすかったり、湿度や紫外線の影響を受ける場合があります。オフィスの使用状況に応じて、塗装の塗り替えや表面のクリーニングなどを定期的に実施することで、木質空間を長く美しく維持できます。メンテナンスの時期や費用をあらかじめ計画しておけば、改装後のトラブルを防ぎやすくなります。
2.空調・湿度管理との連動
木が持つ調湿効果が期待できる一方、極端に湿度の高い環境ではカビや腐朽のリスクが、逆に乾燥しすぎる環境では木材が割れるリスクが高まります。適切な空調管理や換気を行い、快適な湿度範囲を保つことが大切です。特に集合空調や大規模ビルでの集中管理が行われている場合、オフィスの加湿・除湿装置の導入検討も必要になってきます。
3.使用頻度や場所に応じた補修・交換
受付カウンターやエントランスなど人の動きが多い部分は、傷や汚れがつきやすいため、交換可能なパネルや耐摩耗性が高い仕上げ材を用いることが望ましいです。部分的に取り外し・交換ができる設計にしておけば、オフィス全体を閉鎖することなくメンテナンスが可能です。
4.定期的な評価とアップデート
木質化の導入によって得られる効果(省エネ、社員満足度、ブランド価値など)は、時間が経つとともに変化する可能性があります。そこで、定期的にアンケート調査やエネルギーモニタリングを行い、効果測定をすることが重要です。必要に応じて追加の木質化やレイアウト変更、さらなる環境対策を行うことで、長期にわたって高いパフォーマンスを維持できるでしょう。
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まとめ
オフィス木質化は、空間デザインを向上させるだけでなく、企業活動や働き方全般に大きな変革をもたらす重要な取り組みです。
まず、木材がもつ自然素材ならではの“温かみ”や“癒し”が社員の心理面にポジティブな影響を与え、結果としてストレス軽減やコミュニケーションの活性化、さらには生産性の向上にも結びつきます。
また、木材の断熱性や調湿性、防音効果など、建物性能の面でも多くの利点があり、快適な執務環境の維持や省エネ、長期的なメンテナンスコストの低減につながる可能性があります。
一方で、企業としては環境配慮やサステナビリティへの取り組みを対外的に示すうえで、木質化は効果的なアピール手段にもなります。
森林認証材の活用や地産地消の素材選定を行うことで、カーボンフットプリントの削減や地域経済への貢献を図り、SDGsやCSRといった観点からも企業価値を高めることが可能です。
とくに中大規模木造の実務者にとっては、木材の特性や法規制、工期・工法などの知見が活かされる場面が多く、木質化プロジェクトを成功へ導く要となるでしょう。
ウッドリンクは、これまでに培った豊富な実績と専門技術をもとに、素材の選定や設計アドバイスから施工・メンテナンスサポートに至るまで一貫したソリューションを提供しています。
たとえば、防火・耐震基準に対応した部材の選択や、プレカット技術を活かした効率的な施工手法など、多岐にわたる課題を一括して解決できる体制を整えています。
これは、初めて木質化に取り組む企業でも安心して導入を検討できる大きな強みといえるでしょう。
本記事で紹介した事例や技術ポイントは、オフィス木質化を検討するうえでの「ヒント」や「最初の一歩」を提供するものです。
各企業やプロジェクトによって要件や目標は異なるため、最適解は常にケースバイケースですが、基本的な考え方や成功事例を知っておくことで、プロジェクトの方向性をより明確に設定できます。
特に、中大規模の木造建築を手掛ける実務者の皆様にとっては、オフィス空間における木質化のメリットを理解するだけでなく、設計・施工・維持管理といったライフサイクル全体を見据えたプランニングが重要です。
ウッドリンクとしては、こうした総合的なアプローチに対応するべく、法規制の最新情報やさまざまな建築現場から得た知見を随時アップデートしています。
設計者や施工者、企業の担当者が抱える疑問や不安に対し、的確なサポートを提供できるよう努めておりますので、ぜひ気軽にご相談ください。
今後、働き方改革やSDGsの追求、さらには建築関連の技術革新が進むなかで、オフィス木質化の需要や期待値はますます高まっていくと考えられます。
今回ご紹介した内容が、オフィス空間の質を高めたい実務者の方々にとって、具体的な一歩を踏み出す参考情報となれば幸いです。
企業の持続可能性や社会的評価を高めつつ、従業員の健やかな働き方を実現するための有効な手段として、ぜひ木質化の可能性を積極的にご検討ください。
中大規模木造にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

ウッドリンク は 中大規模木造 の頼れる パートナー
ウッドリンクを一言で言えば、「木造建築の構造体メーカー」です。
ウッドリンクでは阪神大震災を機に構造体の独自開発をスタートし、耐震性と断熱性に優れた高品質軸組パネル「プレウォール工法」を開発しました。
現場加工ではなく、プレカットと呼ばれる工場加工を行うことで、品質の安定した高精度な構造体を提供することができます。
降雪地帯で湿度の高い、北陸の気候に適した「プレウォール工法」。
その高い信頼性が支持され、ウッドリンクは構造体メーカーとして北陸No.1シェアの実績があり、倉庫や店舗、高齢者施設などの非住宅の用途にも多くの実績があります。