ABOUT 木造化・木質化とは?

SCROLL

木造化とは?

木造化とは、建築において鉄筋コンクリートや鉄骨を木材に置き換え、
構造躯体を木造化する取り組みを指します。
環境負荷を軽減し、持続可能な社会を目指すために注目されています。
木材は、二酸化炭素を吸収し、再生可能な資源であるため、
エコロジカルな建材としての価値が高まっています。
最新の技術により、強度や耐火性も向上しており、
高層建築や公共施設でも採用が進んでいます。
木造化は、伝統的な建築技術と現代の技術が融合する象徴的な取り組みです。

木質化とは?

木質化とは、構造躯体以外の、内装や外装に木材を使用することを指します。
インテリアやエクステリアにおいて、木質系の素材を使用することで、
室内空間や外観を木の質感や温かみを持たせることができます。
これにより、自然な風合いや心地よい環境を創出することが可能です。
住宅から商業施設まで広範囲で採用されており、
持続可能な資源である木材を使用することで、環境への貢献も進められます。
木質化は、伝統的な美しさと現代的な快適さを兼ね備えた空間づくりを実現します。

木造化とは? 木質化とは?

なぜ木造化・木質化に向かっているのか

REASON 01

国の方針「木材利用促進法」

1つは、国が推し進めている「木材利用促進法」の影響です。
この法律は、伐採時期を迎えた日本の森林資源の有効活用や地域経済の活性化、木材の炭素貯蔵効果を利用した脱炭素を目的とし、公共建築物での積極的な木材利用を定めたものです。基本は構造体である柱や梁に木を使う「木造化」が求められていますが、木造化が困難な場合には内装や外装の「木質化」が求められています。2021年10月に改正され、対象が住宅や民間施設にまで広がりました。
この法律の制定で、2010年の法律制定時には17.9%だった3階建て以下の公共建築物の木造化率が、
2021年には29.4%に上昇しました。

REASON 02

建設業界の2023年問題

2つ目は、建設業界の「2023年問題」です。
都市部では数年前から高層ビルの建設ラッシュが進んでいましたが、大規模なオフィスビルが次々と完成を迎えるのが2023年です。都市部のオフィス面積が急拡大したことで、賃貸オフィスの空き室が増加しています。2020年からのコロナ禍によるオフィス離れからも回復しきっていない中、貸ビルのオーナーなどは苦戦を強いられています。
そこで注目されているのが、建物の木造化や内装・外装の木質化によりオフィスに付加価値を加える取り組みです。木を使うことはSDGsやカーボンニュートラルに繋がる取り組みであるため、企業としての使命を果たすことにもなります。魅力あるオフィスを創ることは企業の魅力の一つにもなり、人材の確保にも繋がります。
これは商業施設でも同じで、木質化により快適な空間となれば、滞在時間の延長により経済効果が生まれます。
このように今、建築物の新しい価値を考えるフェーズに入ってきているのです。

REASON 03

環境に配慮した取り組みとして
SDGsにも貢献

さらに、木を積極的に使うことでオフィス・商業施設の環境を改善できるだけでなく、環境に配慮した取り組みとしてSDGsにも貢献できます。企業がSDGsに取り組むことで企業ブランディングや社会的信頼性の向上に繋がり、ビジネスの持続可能性を高めることができます。
木造化ラボでは、オフィス・商業施設の木造化・木質化を通じてSDGsの以下5項目に貢献できると考えています。

目標3:すべての人に健康と福祉を

木がストレスや目の疲労を軽減させ、また調湿効果により健康リスクが低減します。

目標8:働きがいも 経済成長も

オフィス環境を良くすることが、社員の集中力向上やモチベーションアップに繋がります。

目標12:つくる責任 つかう責任

木材は再生可能な資源です。
手入れしながら永く使い続けることで、大量生産・大量廃棄を減らせます。

目標13:気候変動に具体的な対策を

木は燃やされる時まで、光合成で吸収した二酸化炭素を貯蔵しています。
積極的に木製品を使うことで、大気中の二酸化炭素を減らすことができます。

目標15:陸の豊かさも守ろう

木材を使用することで森林が適切に管理され、多様な生物種を保護することができます。

木造化ラボの提供する価値

木造化ラボの提供する価値

非住宅木造システム
"WOODCORE"

非住宅木造システム "WOODCORE"

木造化ラボが提供する、非住宅木造システム「WOODCORE」は、構造計算、建材の手配、施工までをワンストップで提供します。木造の構造設計に不安のある方でも、構造プランを相談いただきながら進めることが可能です。また、鉄骨・鉄筋コンクリート造よりも工期を短縮でき、コストを抑えた建築を実現します。

WOODLINK LABO 木造化・木質化のメリットが
体感できるWOODLINK LABO

WOODLINK LABOは、これから建築をされる施主様のために
ウッドリンクが運営する木造化や木質化に関する体験型ショールーム。

木造建築の耐震性能や断熱性能について
実際に触って体感いただけるほか、
内装や外装の木質化についても詳しく知っていただくことが可能です。

また同時に木造建築の基礎となるプレカット・プレウォール工場や、
木造のライブオフィスも2棟見学いただくことが可能です。

ぜひお気軽に問合せ、ご来場ください。

木造化・木質化を
取り入れるメリット

MERIT 01 鉄骨、鉄筋コンクリート造よりも
工期短縮・建築コストを抑える

木造による建築を選択することで、ある一定の規模であれば、鉄骨、鉄筋コンクリート造と比較して、施工工期の短縮を実現することができるため、建築コストを抑えることが可能です。木造の場合、プレカットされた規格部材を現場で組み上げる施工のため、スムーズな作業・進行に貢献し、短期間での完成を実現します。
また、近年では、木造建築の技術革新が急速に進み、 木造ながら大空間を安全に実現することを可能にする工法も生まれており、大規模木造建築の普及も進んでいます。
また、減価償却年数についても、木造建築の耐用年数は22年とされており、鉄骨造(34年)やRC造(47年)に比べて短く設定されています。減価償却費を多く計上できることは、短期的には損益計算上、費用が増加するため、利益を圧縮する効果がありますが、長期的には、納税額を抑制し、資金繰りを改善する効果も期待できます。また、減価償却費は、実際のキャッシュアウトを伴わない費用であるため、資金繰りの自由度を高める効果もあります。

MERIT 02 無垢の木材にしか出せない、
独自のデザイン性と効能

内装の木質化を取り入れることで、100%国産木材のスギ・ヒノキを用いたデザイン性の高い空間にすることが可能です。無垢材は自然の木をそのまま使用しているため、木のあたたかみや調質機能・癒し効果などといった効能は、シート貼り建材には出せないものがあります。
また、長期間での使用が可能なため、経年によって色が変化したり、独特のツヤが楽しめる点もシート貼り建材では出すことができない良さです。
木造化ラボでは、無垢の木材にこだわって長く愛される内装材を提案しています。具体的に、下記に記載している施設の木造化・木質化を実現することで、それぞれのメリットが期待できます。
  • ・商標施設

    あたかみのある空間や自然素材の雰囲気を生かしたデザインで、顧客満足度を高める効果が期待できます。
  • ・公共施設

    環境負荷の低減や、木材の調湿性や断熱性による快適な空間を実現することで、利用者の満足度を高めることができます。
  • ・宿泊施設

    木材の温かみや癒やし効果を生かした空間で、リラックスできる滞在を提供することができます。
  • ・福祉/医療施設

    木材の安全性や快適性によって、利用者にとって安心できる環境を提供することができます。
  • ・集会施設

    木材の調湿性や音響効果によって、快適な集会空間を実現できます。
  • ・工場

    木材の軽量性や耐久性によって、効率的な工場運営に貢献できます。
木造非住宅は、人々の生活空間を豊かにし、社会の様々なニーズに応える建築様式として、その可能性を大きく広げています。

MERIT 03 脱炭素に貢献、
持続可能な社会に貢献する建物を建築

木造建築は、鉄骨造やコンクリート造に比べて、製造過程で発生するCO2排出量が少なく、地球環境への負荷を低減できるという大きなメリットがあります。
木材は、成長過程で二酸化炭素を吸収し、建築材料として利用することで、大気中の二酸化炭素を固定化することができます。 また、木材は再生可能な資源であり、適切な森林管理の下で、持続的に利用できる資源です。 木材の利用は、環境負荷の低減だけでなく、森林の保全にも貢献します。
さらに、木造建築は、ライフサイクル全体で環境負荷を低減できることが注目されています。 木材は、鉄骨やコンクリートに比べて、解体・再利用が容易であり、廃棄物量を削減できます。 木材は、燃やしても有害物質を発生させにくく、環境に優しい素材として、バイオマスエネルギーとしても活用できます。
木造非住宅の普及は、脱炭素社会の実現に大きく貢献するだけでなく、持続可能な社会の実現に向けて、重要な役割を果たすと考えられています。
資料ダウンロード ご相談・お問い合わせ